中国輸入代行を個人で使うときの注意点|副業・小ロット仕入れの始め方

中国輸入代行は、法人だけのサービスではありません。副業でネット販売を始める方、メルカリやBASEで小さく試したい方も、商品探し・中国語での交渉・検品・国際発送をまとめて依頼できます。ただし、個人だからこそ「最初の1回で資金を使い切らない」「販売目的の輸入として準備する」という二つの視点が重要です。

本記事では、個人が中国輸入代行を使う前に確認したい費用、MOQ、検品、輸入規制、記帳までを、初回発注の順番に沿って解説します。商品代の安さだけで決めず、売れる状態で日本に届くまでの総額と手間を確認しましょう。

この記事の結論

個人の初回仕入れは、利益を最大化するよりも「少量で一連の流れを確認すること」が先です。商品代・中国国内送料・代行手数料・検品・梱包・国際送料・税金を1個当たりに直し、販売できる数量で採算を判断します。

個人でも中国輸入代行を使える?

多くの代行会社は、個人事業主や副業の利用にも対応しています。中国のECサイトでは、日本発行のカードが使えない、販売者とのやり取りが中国語、複数店舗の商品をまとめたい、といった場面があります。代行会社はその間に入り、注文、支払い、倉庫での受け取り、検品、梱包、日本への発送を支援します。

ただし「1個から買える」と「1個で利益が出る」は別です。店舗ごとの中国国内送料、代行手数料、国際送料の最低料金があるため、極端に少ない数量では1個当たり原価が高くなります。最初は5~20個程度など、失敗しても事業を続けられる範囲で見積もりを取り、商品ごとに適量を決めるのが現実的です。

中国倉庫で小ロット商品をまとめて日本へ発送する準備
複数店舗の商品を倉庫に集め、検品と梱包をそろえてから発送すると、作業と送料を管理しやすくなります。

発注前に確認する7つのポイント

1. 販売目的なら「個人使用」とは分けて考える

自分で使う物を海外から買う個人輸入と、ネットショップ等で販売するための仕入れは目的が異なります。税関の案内では、個人的使用を目的とする貨物の課税価格に特例がありますが、その他の貨物は商品価格に運送費と保険料を加える扱いが示されています。転売用の商品を「個人使用」として申告する前提で原価を組まないことが大切です。

2. 商品代ではなく総原価を出す

中国サイトの表示価格だけでは利益は判断できません。次の費用を同じ表にまとめ、販売可能数量で割って1個当たり原価を出します。不良品やサンプル分を除くことがポイントです。

費用 確認内容 見落とし例
商品・中国側 商品代、中国国内送料、代行手数料 店舗が増え、国内送料も増える
作業 検品、写真、OPP袋、ラベル、梱包 セット組みや再検品が別料金
輸入・配送 国際送料、関税、輸入消費税、国内配送 容積重量で送料が上がる
販売後 モール手数料、決済、広告、返品予備費 販売価格から差し引き忘れる

3. MOQと販売単位を分けて確認する

MOQは最小発注数量です。商品ページに「2点から」とあっても、色ごと・サイズごとに最低数が設定される場合があります。さらに、セット商品は部品の入数が別々のこともあります。代行会社へ商品URL、希望色、サイズ、数量を伝え、実際に注文できる組み合わせを確認してください。

4. 検品基準を言葉と写真で決める

「きれいな商品を送ってください」だけでは判断基準が一致しません。傷の許容範囲、色差、サイズ誤差、付属品、動作、縫製、臭い、パッケージの状態など、購入者が返品する可能性のある項目を具体化します。初回はサンプルを取り、合格品の写真を基準として残すと、追加発注の検品が安定します。

5. 禁止・規制品と表示を発注前に調べる

税関は、輸入禁止・規制品目を公開しています。医薬品・医療機器、食品、植物、知的財産を侵害する物などは、商品や数量によって確認や手続きが必要です。また、経済産業省の製品安全4法では、対象製品の製造・輸入事業者に技術基準への適合などが求められます。電気用品、モバイルバッテリー、乳幼児用品などは、仕入れ先の「発送できる」という返事だけで販売可否を決めないでください。

6. 販売ページに必要な情報を先に集める

メルカリ、BASE、Amazonなど、販売先によって商品情報や画像の要件が異なります。素材、サイズ、重量、原産国、使用上の注意、JANコードの要否を確認し、発注時に仕入れ先へ資料を求めます。商品が日本へ届いてから情報不足に気付くと、再撮影や再計測で販売開始が遅れます。

7. 注文・支払い・仕入れ資料を保存する

国税庁は、個人で事業を行い事業所得等がある方に、売上や仕入れ等の記帳と帳簿等の保存を案内しています。注文書、請求書、送金記録、国際送料、輸入時の書類を注文番号ごとにまとめておくと、原価確認や追加発注にも役立ちます。所得区分や申告の判断は状況によって異なるため、税務署または税理士へ確認してください。

検品と梱包後の中国輸入商品を出荷する倉庫作業
発注・入庫・検品・梱包・発送の記録を注文単位で残すと、次回の原価と納期を改善できます。

個人の初回仕入れを5段階で進める

  1. 販売先と顧客を一つ決める:誰に、どこで、いくらで売るかを先に決めます。
  2. 候補を3商品以内に絞る:同時に多くの商品を試さず、規制と競合を確認します。
  3. 総額見積もりを取る:商品URL、数量、検品、梱包、希望納期を同じ条件で伝えます。
  4. サンプルまたは小ロットで確認する:品質、実測重量、梱包サイズ、配送日数を記録します。
  5. 売れ方を見て追加発注する:販売速度、返品理由、購入者の質問を次回の仕様へ反映します。
AllDaigouで相談するときに送るもの

商品URL、希望数量、色・サイズ、販売先、希望する検品、希望納期をお送りください。1688・タオバオ等の購入、検品、梱包、航空便・船便まで日本語でご提案します。

無料相談・見積もり

よくある質問

会社を作っていなくても依頼できますか?

個人・副業でも相談できます。販売目的、商品URL、数量、販売先を伝えると、必要な作業と発送方法を整理しやすくなります。

1個だけでも注文できますか?

店舗側のMOQによります。注文できても送料や手数料の比率が高くなるため、サンプル目的か販売テストかを分けて判断してください。

個人輸入なら関税はかかりませんか?

個人使用でも原則として関税等の対象となり、販売目的の貨物とは課税価格の扱いも異なります。商品分類、価格、用途により変わるため、税関の最新情報で確認します。

メルカリ販売用の商品も検品できますか?

可能です。外観、数量、サイズ、付属品、簡易動作など、販売時の返品理由につながる項目を発注前に決めてください。

まとめ

個人の中国輸入は、最初から大きな利益を狙うより、小ロットで「見積もり、仕入れ、検品、輸入、販売」の一周を経験する方が失敗を抑えられます。販売目的として必要な費用と手続きを確認し、検品基準と記録を残してください。数字が取れた商品だけを追加発注すれば、限られた資金でも改善を続けられます。

執筆・確認:AllDaigou編集部 最終確認:2026年7月18日

公的情報:税関「少額輸入貨物の簡易税率」税関「輸出入禁止・規制品目」国税庁「個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存」経済産業省「製品安全法令の概要」

※本記事は一般的な情報です。個別商品の輸入可否、税額、表示、申告は、税関・関係省庁・専門家へご確認ください。

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