中国から日本への船便|CBM・料金・納期・向いている商品をわかりやすく解説
1688やタオバオで仕入れた商品を中国から日本へ送るとき、物量が増えるほど検討したいのが船便です。航空便より時間はかかりますが、家具、収納用品、雑貨、アパレルのまとまった在庫など、重量や体積が大きい貨物では国際送料を抑えやすくなります。
ただし「船便は安い」という理由だけで選ぶと、港湾費用や通関費用、日本国内の配送料を含めた総額が想定より高くなったり、販売開始に間に合わなかったりします。結論から言うと、船便を選ぶ前には梱包後のCBM、総重量、希望納期、商品内容、配送先、LCLかFCLかを一緒に確認することが重要です。
この記事では、中国輸入を行う日本のEC販売者に向けて、中国から日本への船便の料金が決まる仕組み、CBMの計算、LCL・FCLの違い、納期、通関、見積もり前の確認事項を実務目線で解説します。
- 船便の比較は「1kg単価」ではなく、日本の指定場所までの総額で行う
- CBMは梱包後の縦・横・高さから計算し、商品ページの寸法だけで決めない
- 小口混載はLCL、コンテナ単位はFCLが基本。ただし物量と条件で判断する
- 目安日数には中国国内配送、入庫、検品、出港待ち、通関、国内配送も加える
- 食品、化粧品、電気用品、知的財産権に関わる商品などは発注前確認が必要
- 中国から日本への船便が向いているケース
- CBMの計算方法と見積もりの考え方
- LCLとFCLの違い
- 料金と納期が変わる主な要因
- 通関・関税・輸入規制の注意点
- 見積もり前に準備する情報
中国から日本への船便が向いている商品
船便は、納期よりも物流コストを重視したい商品に向いています。代表例は、収納用品、家具部品、キッチン雑貨、アパレル在庫、梱包資材、アウトドア用品、店舗什器などです。単価が低くても箱が大きい商品や、1回の発注量が多い商品では、航空便の容積重量が重くなりやすいため、船便を比較する価値があります。
一方で、発売日が決まっている商品、欠品補充、テスト仕入れ、サンプル、季節商品の初回投入などは航空便の方が適することがあります。初回は少量を航空便で販売し、売れ行きを確認した定番商品を船便へ切り替える方法も現実的です。
| 判断項目 | 船便を検討しやすい | 航空便も比較したい |
|---|---|---|
| 物量 | まとまった数量・大きな体積 | サンプル・小ロット |
| 納期 | 販売まで余裕がある | 発売日・補充期限が近い |
| 商品特性 | 重い・かさばる・定番在庫 | 軽い・小さい・高粗利 |
| 販売段階 | 需要が読める継続仕入れ | 需要検証前の初回仕入れ |

CBMとは?計算方法を具体例で確認
CBMは立方メートルを表す単位で、海上輸送の見積もりで重要な基準です。基本の計算式は次の通りです。
例えば、梱包後の外箱が60cm × 50cm × 40cmで、同じ箱が10箱ある場合は、0.6 × 0.5 × 0.4 × 10=1.2CBMです。寸法をcmで計算する場合は、縦 × 横 × 高さ × 箱数 ÷ 1,000,000でも求められます。
注意したいのは、商品本体のサイズと出荷時のサイズが違うことです。緩衝材、段ボール、木枠、パレット、複数商品の同梱によって最終CBMは変わります。1688の商品ページに書かれた寸法だけで確定送料を出すのではなく、仕入れ前は概算、梱包後は実測という二段階で管理すると予算との差を減らせます。
CBMが増えやすい3つの原因
- 外箱に空間が多い:複数工場の箱をそのまま送ると、不要な隙間が残る
- 破損対策の追加:木枠、角当て、緩衝材で外寸が増える
- パレット積み:荷役しやすくなる一方、パレット分の高さと体積が加わる
CBMを無理に削ると破損率が上がるため、最小化ではなく「商品に必要な強度を守りながら無駄を減らす」ことが大切です。外箱交換、同梱、空間の見直しは、検品結果と商品の強度を確認してから行います。
LCLとFCLの違い
LCLは1本のコンテナを複数の荷主で共有する混載便です。小口から利用しやすく、コンテナ1本を満たさない物量に向きます。FCLはコンテナ1本を1荷主で使用する方法で、物量が多い場合や他の貨物との混載を避けたい場合に検討します。
| 項目 | LCL(混載) | FCL(コンテナ) |
|---|---|---|
| 向く物量 | 小口・中量貨物 | 大量・継続貨物 |
| 料金基準 | CBMや重量、最低料金など | コンテナ単位と付帯費用 |
| 荷扱い | 積み替え・仕分けが増えやすい | 他社貨物との混載がない |
| 検討ポイント | 最低料金と現地費用 | 積載率と保管・荷下ろし体制 |
何CBMからFCLが得になるかは、港、時期、コンテナ種類、現地費用、配送条件によって変わります。単純な境界値で決めず、同じ条件でLCLとFCLの総額を比較してください。
船便の料金はどこで変わる?
海上運賃だけを見ても、実際に日本の倉庫へ届くまでの総費用は分かりません。中国国内の集荷、倉庫作業、検品、梱包、輸出手続、港湾関連費用、海上運賃、日本側の通関、関税・輸入消費税、国内配送などが関係します。
- 中国側の集荷費:工場から倉庫、倉庫から港までの距離と物量
- 倉庫作業費:入庫確認、検品、仕分け、ラベル、同梱、木枠など
- 海上輸送費:出発港、到着港、CBM、重量、LCL・FCL、時期
- 通関・税金:商品価格、送料、品目分類、原産地、税率
- 日本国内配送:港から倉庫・店舗・Amazon FBAなどの納品先まで
見積書を比較するときは、どこからどこまでが含まれているかを確認しましょう。中国倉庫渡し、港渡し、日本港到着、日本の指定先到着では条件が異なります。「安い見積もり」ではなく「同じ到着地点までの総額」に揃えると判断しやすくなります。
中国から日本への船便は何日かかる?
AllDaigouで案内している快速船便の到着目安は、ルートによりおおむね4〜7日です。ただし、これはすべての工程を含む固定納期ではありません。工場から倉庫への中国国内配送、入庫待ち、検品、梱包、出港スケジュール、通関、日本国内配送は別に考える必要があります。
また、台風、港の混雑、大型連休、税関検査、書類不足、配送先条件などで日数は変動します。販売開始日から逆算するときは、最短日数ではなく余裕を持った計画を立ててください。初回商品では、検品基準の調整や梱包方法の確認にも時間を確保します。

通関・関税・輸入規制で確認すること
船便でも航空便でも、日本への輸入では品目分類、課税価格、原産地、輸入関係他法令などの確認が必要です。税関は、品目分類・税率、関税評価、原産地、輸出入禁止・規制品目に関する案内を公開しています。商品名だけでは判断できないため、材質、用途、成分、構造、電池の有無、販売ページ、実物写真などを揃えて確認します。
コピー商品や知的財産権を侵害する商品は輸入できません。食品、食器、化粧品、医療・健康関連商品、電気用品、植物・動物由来品などは、関税法以外の法令や手続が関係する場合があります。発注後に問題が分かると返品や中国国内保管の費用が発生するため、商品候補の段階で相談するのが安全です。
税関の案内では、他法令で許可・承認などが必要な貨物は、輸入申告や税関審査の際にその事実を証明し、確認を受けなければ輸入が許可されないと説明されています。最終判断は税関や所管官庁、通関業者の最新案内に従ってください。
見積もり前に準備する8項目
- 商品URL・商品名:1688やタオバオの商品ページ、用途、仕様
- 数量とSKU:色・サイズ別の数量、セット内容
- 商品単価:通関と利益計算に必要な仕入価格
- 材質・成分:木材、金属、食品接触、化粧品成分など
- 梱包後の情報:箱数、1箱ごとの外寸・重量、パレットの有無
- 配送先:郵便番号、法人・個人、倉庫・店舗・FBAなど
- 希望納期:日本到着希望日と販売開始日
- 作業内容:検品、写真確認、ラベル、袋入れ、同梱、木枠の有無
梱包後の寸法が未確定でも概算は可能ですが、確定金額は実測後に変わることがあります。仕入れ前の概算と出荷前の確定値を分けて管理し、販売利益に予備費を入れておくと安全です。
AllDaigouでの船便出荷の流れ
AllDaigouでは、1688・タオバオなどの商品確認、代理購入、中国倉庫への入庫、数量確認、検品、不良品対応、同梱、袋入れ、梱包補強、重量・外寸測定、国際発送までを日本語で整理します。複数工場の商品を中国倉庫へ集約し、検品後にまとめて発送することも可能です。
- 商品URL、数量、配送先、希望納期を共有
- 商品仕様と輸送可否を事前確認
- 中国倉庫へ入庫し、数量・外観・必要項目を検品
- 同梱・梱包補強後に箱数、重量、CBMを確定
- LCL、FCL、航空便を比較し、適切なルートを案内
- 出荷、通関、日本国内配送まで進行を確認
毎回同じルートを使うのではなく、商品の利益率、欠品リスク、販売時期、物量に合わせて航空便と船便を組み合わせる方が、在庫と物流費を管理しやすくなります。
よくある質問
1CBMから船便を利用できますか?
ルートや貨物条件によりますが、LCLは小口貨物から検討できます。最低料金、重量、港湾関連費用があるため、1CBM単価だけでなく日本の指定先までの総額をご確認ください。
商品ページのサイズで送料を確定できますか?
確定はできません。外箱、緩衝材、同梱、パレットなどで外寸と重量が変わります。仕入れ前は概算、梱包後は実測値で確定するのが基本です。
船便と航空便を分けて送れますか?
可能です。欠品分や発売分を航空便で先に送り、継続在庫を船便で送る方法があります。SKU、箱、納品先を明確に分けて管理します。
複数工場の商品をまとめられますか?
中国倉庫へ集約し、入庫確認、検品、同梱後にまとめて発送できます。ただし破損しやすい商品、重量物、長尺物は箱分けや木枠を含めて判断します。
関税と輸入消費税は船便料金に含まれますか?
ルートと配送条件により扱いが異なります。品目、商品価格、送料、税率などで税額が変わるため、見積もり時に費用範囲と負担者を確認してください。
関連ページ:中国から日本への国際発送 | 中国から日本への航空便 | 料金表とお客様の声 | 中国輸入の検品代行 | 1688仕入れ代行 | よくある質問
参考:税関「輸出入手続」 | 税関「輸出入禁止・規制品目」
更新日:2026年7月27日 編集・確認:AllDaigou運営チーム
※本記事は一般的な実務情報です。料金、日数、通関、税率、港湾費用、輸送条件は変更される場合があります。商品ごとに配送会社、通関業者、税関、所管官庁の最新条件をご確認ください。